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仙台や札幌、大阪や神戸など、地方公演をやり遂げて、29日まで西鉄ホールにて凱旋(?)公演中なのです。
相変わらず笑って泣いて、忙しい芝居ですよね。
雁ノ巣さんが舞台に現れただけで、不覚にもうるっと来たのは、たぶん夏に観た『震電』のせい。
今回も雁ノ巣さんと大刀洗飛行場さんとの悲恋(考えすぎ)が織り込まれてましたね…。
くっ、泣けるぜ…。
観終わった後に、じーんとして、心の中があったかくなって、そして福岡がもっと好きになる、愛おしくなる。
そんな、本当に不思議な舞台。
若い人ももちろんだけど、まだ福岡空港が第1ターミナルしかなかった時代を御存じの諸先輩方にも、ぜひ観ていただきたいなぁって思います。
福岡の古き良き時代が垣間見れるので…!
本当はうちの両親も連れて行きたいんだけど、行ってくれないんだよねぇ。
絶対楽しめると思うんだけど。
実際、今日も50代、60代と思しき方が、かなりたくさんいらっしゃったし。
きっと観た後には、昔はこんなだったよね!あそこにはこんな所があったよね!と、昔話に花が咲くこと請け合いですよ!
ああ、もう一回観たいなぁ!
まずは『狂言への誘い~現代に生きる狂言』
開場30分前から整理券配布とのことで、11時ぴったりくらいに会場に入ったのですが、その時点で200番台!!
そして会場ロビーは狭くて、とても整列なんてできそうにないし、しかも3階だから外に整列も難しそうだし、どうなる事かと状況を見守っていました。
結局、館内放送は使えない、ハンドマイク(拡声器)もない、整列する場所もないということで、整理券番号を利用して呼び出し&10名程度入場を繰り返すことに…。
でも階段にも人はいっぱいだし、呼び出しの人の声は階下に聞こえない上、なんだか笑いながら番号を言ってるので聞き取りづらい。
途中から気が付いたスタッフが、階段の途中に立って呼び出しの中継ぎをしてましたが、それでもその場にいないということで、番号を飛ばされてた人も…。
いっそ整理券の発行を1階で行って外で整列するとか、渡した時点で階段へ並んでもらっておくとか、いっそ整理券番号ではなくて座席番号券を渡すとかすれば、さほど混乱しなかったと思うんだけどな。
あのキャパで整理券番号を発行なんて、無謀だと思う。
待ってる間の周りのお客さんの苛立ちや悪態が怖かったですっ;;
で、肝心のイベント。
萬斎さんの第一声にしびれました。
なんですかあの低音!
張っているわけでもないのに、前に出る、よく通る声。
惚れ惚れしちゃいますね…。
話もとにかく面白かった。
映画で活かされる古典芸能の型。
長く演じられる=時を経るごとに蓄積されていく叡智。
どんな話も、時流に合わせて解釈されていく、だから旧いも新しいもないとか。
飽きることなく聞かせていただき、また、笑うという型や2部で上演される『蝸牛』に出てくる囃子を実際にみんなでやってみたり…なんてのも。
難しいけれど、楽しかった~!
2部の『蝸牛』もめっちゃ笑いました。
楽しくて可笑しくて、1部で聞いた狂言のお決まりなんかも、あぁこれか!と、聞いていただけに可笑しさが2倍、3倍!
あっという間のイベントでした。
そしてお次は博多座へ…の前に、中洲大洋に寄って『君の心臓の鼓動が聞こえる場所』の前売りを買ってきました。
来月頭には公開なので、早く買いに行かなくちゃ!って思ってたので、今回の『博多座演劇講座』はいいタイミングでした。
特典のメモパッドも貰って、今度こそ博多座へ。
本日の『博多座演劇講座』は歌舞伎。
市川春猿さんをお迎えして『歌舞伎…その向こう側~春猿が語るあなたの知らない歌舞伎の世界』と題しての講座でした。
歌舞伎界を目指した理由や、研修所時代のお話、舞台裏のお話などなど、普段聞けないお話を最前列で聞いてきました。
更に、休憩挟んでの後半では、実際に目の前で化粧、着付け、カツラの装着など、普段絶対に見ることができない貴重なお姿を満喫させていただきました!
詳しい方ではないので、ただただいろんなことに圧倒されて、ぽかんと見ているだけでした、楽しかった!
春猿さんは所作の美しい、凛とした方でした。眼福、眼福。
資料として現在上演中の『錦秋花形歌舞伎 通し狂言「雷神不動北山櫻」』の公演パンフレットまでいただいて、足取り軽く帰宅しました。
これ、確か2,000円くらいするんですよね、すごいや!
次回の『博多座演劇講座』は、なんとギンギラ太陽’sの大塚ムネトさんなので、これまた楽しみです!
わぁ、なんで私もっと早く風三等星の芝居観に行かなかったんだろう!!?
今まさにそんな気分。
夏の座"K2T3の『アーリー・myラブ』での幕間の芝居を観て、きっと熱い芝居が観られるんじゃないかなぁ…とは思っていましたが、想像以上でした。
フィクションだってわかっているのに、結末が切なく哀しいことも分かっているのに、吹原に頑張れ!!って心の中でエールを送ってしまうほど引き込まれていました…。
観客なのに、芝居の世界の一部になったような感覚とでも言いましょうか…。
ここまでのこんな感覚、本当に久しぶりです。
元はキャラメルの成井さんの戯曲ですから、内容に安心感はあったんですが、例え脚本が良くても演出家や役者や時に観客で、どうとでも転ぶのが生の芝居。
開演してみないと何とも言えないなぁと正直思っていました。
でも役者の集中力、すごい!
あの狭い舞台が、ちっとも狭く感じない!
回想や時間軸の変化も、不自然さがない!
スピード感もあれば、溜めもある!
開演すぐに音の失敗かなと思うところや、若干の噛みはあったものの、気にならないくらい芝居に集中していました。
もう後半はうるうるしっ放しで、私どうしちゃったんだろう?
「俺が彼女に会いたいんだ」
今度は自分が過去に飛ぶと言った頼人に、そう言った吹原。
吹原の想いの深さが垣間見えた一瞬。
蕗さんを救うことができても、想いを伝えることができたとしても、吹原はとんでもない未来へ飛ばされて、もう二度と彼女に会うことなんかできない。
それがわかっていても、彼女を助けることだけが吹原を突き動かす。
切なくて苦しくて悲劇的で、それなのに何だろうこの深い想い?愛?
すごいよね…。
でも命を救われて、想いを告げられて、けれど吹原のいない世界を生きることになった蕗さんって、それからどうなったんだろうなぁとか帰りの電車でちょっと考えてしまいました。
時間のパラドックスとかって難しいね。
彼女が死ななかったってことは、吹原はクロノス・ジョウンターで過去に飛ばない訳だし、もしかして、その世界の吹原と幸せになってるのかな…。
でもそれだと、実際に救った吹原はどうなるの…?
結局考えるのは無粋だなと思って止めました。
知識と思考力が付いていかないだけ、とも言う。
〆の感想。
もっと、もっとほかの芝居も観たい!
オリジナルも観たい!
次回の風三等星の公演が楽しみです。
昨年に引き続き、今年の演劇講座も行けることになりましたv
そろそろ時期よね…と、博多座のサイトに日参した甲斐があったというもの!
開催告知から締め切りまで、わずか12日間。
定員200名ですが、今年もきっとそれを上回る応募があったことでしょう…。
博多座地下のリハーサル室に集まって、またぎゅうぎゅうで講座を受けるんだろうな~。
受けられればなんでもいいんだけどね。
去年は滅多にできない『附け打ち』の体験(附けは基本男性のみの仕事)から始まって、猿之助の作り方と銘打っての猿之助さんの演出の凄さをみっちり聞かせていただき、落語では日本の小さく畳む文化(扇子や屏風や着物など…)の素晴らしさを再認識し、そして最後はミューで塩田さん&泉見洋平さんの楽しいお話を伺いつつ、博多座の音響の良さにうっとり…させていただきました。
はてさて、今年の博多座演劇講座はどんなお話が聞けるのでしょうか?
個人的には、なぜか大塚ムネトさんが第2回目の講師と言うことで、どうなるのかいろんな意味で楽しみです。
もちろん他の講師陣も豪華で楽しみですよv
さーて、明日は急に休みになっちゃったし、参加費の振り込みに行こうっと!