2009/08/29 (Sat) 23:45:54 『BLACK BIRD』を観てきました。

今日は北九州で『BLACK BIRD』っていう芝居を観てきました。
久々にシビアな話のストレートプレイで、ストイックな会話劇を見られたなぁって感じです。
最近はヒューマンドラマな、温かい話が多かったからちょっと新鮮でした。

汚いロッカールームで繰り広げられる、会話、会話、会話。
そこに過去や、爆発する感情や、過去の感傷や、目を背けたくなる真実が織り込まれ、当事者であるはずのふたりが同じ真実を話しているはずなのに、会話はどこまでも纏まらない。
かといって全てが平行線でもなく、時に歩み寄り、反発するように大きく離れ、交わり、けれどやっぱり一つにはならない…。
纏まらないのに、一本線は通っていて、あんな会話で観客に伝わるというのが不可思議でならないくらい。
悲劇的で、喜劇にも見えて、イタくて、冷たくて、苦しくて、切なくて、狂おしい。
ちょっとした切っ掛けや言葉のあやで、人の生きる姿はこうもすれ違い変わり、狂気に落ちていくのかと茫然としたりもしました。
本当に、息つく暇もない芝居で、終わった後はどこまでも余韻が残って、ひっそり考え込んでしまうような芝居でした。

ここしばらく体調を崩したりして、結局関東遠征が果たせなかったので、実を言うと凹んでました。
でも、今日の芝居でちょっと持ち直したかな？
北九州はちょっと遠かったけど、でも観ることができた良かった。

さーて、明日は『ライオンキング』の千秋楽です。
はりきって行ってきます！